メタンハイドレートの性質

ガスハイドレートの最大の特徴は、ガスを固体状態で大量に貯留できることです。構造T型のメタンハイドレートの場合、それ自身の約200倍の体積のメタンガスを固定します。一方、その時に共存するメタンガス量は水の体積の2〜5倍程度です。つまり、ガスハイドレート化することにより、溶存できる最大限のメタン量の40〜100倍のメタンを含有することができるようになります。ガス

メタンを液化すればクラスレートよりも70倍近く貯蔵可能になりますが、温度をマイナス80℃以下にして圧力を40気圧以上にしなければいけません。メタンハイドレートは、これよりも穏やかな条件(0℃、30気圧など)でつくることができます。ここに液化に比べたメリットがあります。

地球の表層付近には、深海底、永久凍土地帯、大陸氷床などメタンハイドレートが安定に存在できる場所がたくさんあり、それらの場所は、地球上におけるメタンガスの膨大な貯留層となっています。

またガスハイドレートは温度や圧力の変化に敏感であり、温度や圧力のわずかな変化にすばやく反応し、分解したり凍結したりします。ガスハイドレートは安定に存在できる温度、圧力条件から外れるとすぐに分解が始まります。この圧力・温度に敏感な性質に注目すると、ガスハイドレートが存在する地層の温度計、圧力計として使うこともできます。