クリーンエネルギーとしてのメタン
化石燃料の使用により発生する二酸化炭素の温室効果による地球温暖化は大きな問題となっています。地球温暖化を防止するには二酸化炭素の総量を抑える必要があります。
このために、原子力や太陽エネルギー、地熱エネルギー、風力エネルギー、海洋エネルギーなどを化石燃料の代替エネルギーとして利用する方法や、エネルギー供給装置のエネルギー効率を高める省エネルギーによる努力が必要となります。
エネルギー生産量を減少させずに二酸化炭素の排出を抑制する最も柔軟な方法として石炭・石油エネルギーを天然ガスに転換することがあります。天然ガスは主成分がメタンであるために水素/炭素比が大きいために、単位エネルギー当たりの二酸化炭素排出量は石炭や石油に比べると少なくなります。
つまり消費するエネルギーを石炭・石油から天然ガスに移行するだけで、二酸化炭素の排出量を抑制することができます。例えば天然ガスを自動車の燃料として使用した場合、ガソリン車に比べ、二酸化炭素の排出量を約30%低減することができます。![]()
しかし、天然ガスを利用する場合には輸送にあたり、パイプライン(2000km以下)や液化天然ガスタンカー(それ以上)を使うことになります。建設コストや輸送コストが高くつく問題があります。天然ガスを利用するには需要地に近いほうがコスト的に有利になります。
このような状況をふまえ、エネルギー問題の解決のために注目されているのが、21世紀の最も有望な天然ガス資源であるメタンハイドレートです。